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セラミドこそ髪の毛に効果がある! 美容師がセラミドケアを徹底解説!

セラミドこそ髪の毛に効果がある! 美容師がセラミドケアを徹底解説!

セラミドと聞いてどんなことを想像なさるでしょうか? 高級化粧品などでよく聞く「言葉」ですが、お肌にはもちろん、髪や頭皮にもとても必要な物なのです。今回は美容師としてサロンの現場に立ってきた私が、セラミドはなぜお肌や髪、頭皮に必要なのか?髪とセラミドの関係性などを、あますことなく徹底解説いたします。

セラミドとは?(セラミドに隠された驚きの効果とは?)

セラミドとは?(セラミドに隠された驚きの効果とは?)

セラミドとは?

セラミドは、ヒトの皮膚の表面を形成する角質層の主成分です。(角質層はわずか0.2mm。お肌の表面にあるのが「皮脂膜」と「角質層」です。角質層は50%のセラミドと25%の「コルステロール」他からできています。簡単に言いますと、セラミドは皮膚の中にある保湿成分(水分を蓄えるダムのようなもの)なのです!

保湿するだけではないセラミドの本当の力!。
セラミドには保湿と共に大切な役割があります。
それは【バリア機能】です。皮膚には、大切な水分を皮膚内に留めておく機能と、外的刺激(生活しているからこそ受ける刺激)から水分が流れ出る事を防ぐ、【バリア】の機能があるのです。

セラミドの効果とは?

ここまではお肌についてお話ししましたが、実はお肌にだけではない、髪の毛にもセラミドの驚きの効果があるのです!

一概にセラミドといっても、実は多くの種類があり、それぞれに違う役割があるのです。

ここで、その種類と役割を少しご紹介します。

●セラミド1(EOP)潤いやバリア機能を補助し手助けする。
●セラミド2(NG)潤いを与える。
●セラミド3(NP) 潤いやハリ、弾力を与える。
●セラミド5(AG) 皮膚のバリア機能。不純物をブロック。
●セラミド6(AP) 潤い、ハリ、きめ細かさを与える。

このうち、髪の毛に有効なのは(EOP),(NG),(NP)、(AP)です。
このようにセラミドといっても多様性があり、それぞれの役割があるのです。セラミドといっても、セラミドの何番?を使っているのか?を知っておくことも、大切なのかも知れません。

髪の毛の構造地肌の構造

髪の毛の構造地肌の構造

髪の毛は、複数のアミノ酸タンパク質から形成されています。
「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」という3種の層からできています。

●キューティクル 髪の毛の一番外側の層。
 魚の鱗のような造りで、髪の毛を保護しています。
 しかし、外的要因(外からの刺激)、例えばパーマ剤やカラー剤などの影響で、キューティクル 
 が開いてきます。開いた状態で剝がれ落ちると、髪の内部へのダメージ要因の侵入を簡単に許
 してしまうことになり、ダメージが益々進むことになってしまいます。

※ 当店取り扱いの「キューティクルライザー」という商品は、強制的にキューティクルを閉じ 
  させて、ダメージ要因の侵入を防ぐことができる効果が期待できます。

●コルテックス 髪の毛の2番目にある層です。髪のほとんどの成分が、このコルテックスで占められています。
コルテックスはいわば、髪の毛の筋肉のようなもの。繊維質で水分をたっぷり蓄えています。
脂質やたんぱく質量で、髪の毛の太さなどが決まるともいわれています。
カラーやパーマでは、薬剤をこの部分に働きかけるものです。
また、これらによってダメージが進んでしまい、内部組織が流出した髪の毛は、引っ張るとゴムのように伸び、そしてブチっと切れてしまいます。
これは髪の毛の内部組織(コルテックス)などが流れ落ちた結果によるものです。

※これを防ぐには、髪の毛に良質なたんぱく質を補給する以外にはありません。その方法などはまた次の機会に述べたいと思いますが、オイルやシリコンなどの皮膜作るものでは、やはり一時しのぎで、髪の毛が良くなることはありません。

●メデュラ 髪の毛の一番中心にある層です。 柔らかいたんぱく質で出来ており、構造は、穴が開いていたり、網目のようになってたりするようです。この部分は、髪の構造の中心ですから、髪の強さを左右すると言ってもいいのではないでしょうか?この部分はダメージから守る最後の砦みたいなものではないかと考えます。この部分はまだはっきりと分かっていない分部でもあるようです。

髪の毛にダメージがおこる訳。5つの理由!

髪の毛にダメージがおこる訳。5つの理由!

(1) 紫外線によるダメージ

紫外線とはご存じの通り、お肌、髪や地肌、遺伝子にまで影響を与えます。
夏場だけに限らず、一年を通して紫外線による影響を私たちは受けています。
紫外線は暮らす地域によってもその線量は違いますが、世界でもヒマラヤやアンデスなどの高山地帯に暮らす方々は、紫外線の影響を多く受けることになってしまうのはご存知の通りです。
お肌だけではなく、髪や地肌も当然、紫外線の影響を受けていますから、それによる髪や地肌のダメージは注意が必要です。
髪がゴワゴワしたりパサパサになったりとダメージを少なからず受けています。
紫外線をカットする商品も豊富に販売されていますが、大切なのは普段から、髪の毛の持つ水分量をいかに保つかも大切なことだと思います。

(2) 熱によるダメージ

ここで言う【熱】とは、アイロンやドライヤー、焚火などによる「火」などです。
髪の成分はたんぱく質。髪の毛にアイロンやドライヤーなどを使用した場合、乾燥した髪の毛で160℃から180℃で、濡れた髪で130℃から150℃位でダメージを引き起こします。
注意していただきたいのは、濡れてるから高温で施術してもいいだろうと思わないことです。濡れてる髪のほうが、乾いた髪に比べても低い熱でダメージを引き起こすという事です。
このような熱によるダメージを、熱変質やタンパク変質と言います。

アイロンは本来は使わない方が良いと思いますが、使う場合はできるだけ低い温度で、髪が乾いている状態で施術する方がいいと思います。
タンパク変質を起こしてしまうと、髪が硬化してしまい、髪が本来蓄えている水分がなくなってします。
また、この熱によりたんぱく質が変質してしまい、髪が硬くゴワゴワになり、一度変質してしまうともう、元には戻りません。

※ 当店取り扱い商品【CMC】は、髪の化粧水の働きをするスグレモノです。 アイロンなど180℃までの熱から髪を守ることができます。忙しい朝などの施術にぴったりです。

(3) 過度な摩擦や、シャンプーの洗い方によるダメージ

髪の毛にダメージがおこる訳。5つの理由!

髪が濡れた状態で、ついつい寝てしまう........
皆さんも経験があるのではないでしょうか?

髪が濡れてる状態は、水分を吸って髪が膨潤しています。
つまり、髪が非常に不安定な状態になっています。
そのような状態で寝てしまえば、頭の重みや摩擦で髪が折れたり、キューティクルが傷ついたりする可能性があります。
しっかり乾いた状態は、髪も強度が出ていてキューティクルも安定していますが、なるべく髪は頭の下敷きにはしない方が無難かも知れません。
それから髪が濡れてる状態で寝てしまうのは、衛生的にも髪と頭皮にいいとは言えません。

シャンプーの際の洗い方。

シャンプーをする際、皆さんはどのような方法で洗っているでしょうか? 
髪の毛先などを、両方の手で、髪を挟むようにあらってはいないでしょうか?このような洗い方は髪に摩擦が生じて、ダメージを起こす原因になります。
シャンプーは、指の腹を使い、やさしく頭皮を揉みこむように洗ってください。頭皮を傷つけないように洗えば十分です。髪の毛自体を洗う必要はありません。
シャンプー後は、シャンプーにかけた時間より長く、頭皮に指を通しながら、やさしく洗い流しましょう!



(4) ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正などの薬剤によるダメージ

カラーやパーマなどの施術は、髪に強いアルカリ物質などに晒される事で、高いリスクを抱えることになります。
普通に考えれば、このことによるダメージが一番の原因になるでしょう。
前にも書いた通り、これらの薬剤は、キューティクルを壁をいとも簡単に破り、髪の内部へ侵入し、ダメージを引き起こします。
もちろんカラーやパーマの施術にあたる美容師さんは、その事を十分に理解し、なるべくダメージを起こさないよう最善を尽くしていると思いますが、髪に対する影響は少なくはありません。
ここでも大切なのは、髪の毛に十分な水分補給はとても大切です。

(5) 加齢によるもの

髪の毛の中の成分量も、加齢とともに減少していき、水分量もまた同じように減少します。
水分量が不足すると、乾燥や薬剤や重井線などから守る耐性も減少してしまう傾向にあります。


加齢に負けない、髪と地肌を!
どうしても年齢を重ねてしまうと、白髪染めやパーマなど、施術する頻度が増してくるように思います。
髪もどうしても衰えますから、髪が細くなったり、コシがなくなったりします。
ですが、決してあきらめないで、日ごろからの地肌のケアをしましょう! 水分量を増やし、身体の中からも良質なたんぱく質を補給し、カラー剤やパーマ剤も美容師さんと相談し、なるべく負担が少ないものにすることも大切です。

髪の毛にセラミドが必要な理由

髪の毛にセラミドが必要な理由

前にも述べましたが、セラミドはお肌だけではなく髪の毛にも存在しますし、とても大切な成分です。
セラミドには保湿、髪を守るバリア機能があります。これはお肌や地肌【頭皮】にも言えることです。
ダメージの原因から守ってくれる。それがセラミドの優秀な機能なのです。
髪のキューティクルの「うろこ」部分は、外的要因から守る鎧のようなもの。
セラミドは、このキューティクルには欠かせない成分なのです。

キューティクルの鎧は、髪の毛を守る最前線にある訳ですから、いかにキューティクルの鎧を守るかが、大事になってきます。
セラミドは潤いと保湿、バリア機能によりキューティクルも元気になれる訳ですね。



ダメージは髪の毛全体にも及ぶ。

髪が傷む理由のところでも述べましたが、やはりその最大の要因は薬剤によるもの。
パーマ剤やカラー剤は、キューティクルの鎧をいとも簡単に破り、髪の内部に侵入します。
さすがのキューティクルも薬剤にはかなわないという事なのでしょうが、キューティクルが守っていたコルテックスやメデュラにもダメージが及び、髪は弱ってしまいます。

セラミドは、ダメージを受けた髪や地肌にとって、最も必要なものであり、そしてダメージ予防にも大切な物なのです。

セラミド各種(EOP)(NG)(NP)(AP)や、疑似セラミド、フィトスフィンゴシンなどを贅沢に使用したトリートメント【ラスィーヌ・トリートメント】と、補給したたんぱく質と水分を髪に留める【ティージュ】で、キューティクルもたっぷりな水分を補給できます!

セラミドを髪にも地肌にも補給し、ダメージから髪を守りましょう!

髪の毛に効果的なセラミドケア方法

髪の毛に効果的なセラミドケア方法

まず、髪の毛を健やかに保つには、健やかな頭皮環境が最も大切です。
頭皮環境を整え、効果的にセラミドを取り入れる一例をご紹介します。
まず初めにご自身の頭皮の状態と、髪の毛の状態を確かめましょう。

シャンプーを選びましょう!

シャンプー選びはご自身の頭皮環境や、髪の毛の状態を左右するほど、大切な事なのです。
なぜなら、シャンプーを行うことが、すべてのヘアケアと頭皮ケアは、シャンプーを行うことから始まるからです。

どんな髪質になりたいのか?シャンプー選びは、ご自身の将来の髪質を決定づけるといっても過言ではありません。

まず、シャンプーを選ぶ際、洗浄成分が強すぎない商品を選んだ方がいいと思います。
ダメージ毛は、よりダメージが進んでしまう事にもなりかねません。
また逆に、髪質がオイリー気味な方は、ダメージケア用のシャンプーは、よりオイリーな髪質を促進させる結果になる恐れがあります。しかし、油分を落としすぎるシャンプーは、油分を取りすぎてしまい、頭皮から過剰な皮脂が出てくる場合があります。
どんな髪質であっても、自分のm髪質に合ったシャンプー剤を選ぶことが大切です。

シャンプーをする際は、頭皮を優しく洗おう!
髪を洗う際は、指の腹で頭皮を優しく洗いましょう!地肌をこすりすぎないように洗って下さい。
頭皮以外の髪を洗う必要はありません。

すすぎは指を地肌に這わせながら髪をいたわるように流しましょう。

このように、ご自身の頭皮環境と、髪質に合ったシャンプーを使うことで、セラミドケアの十分な下地を作ることができるのです。

セラミドケアのトリートメントを使って、地肌と髪に十分な水分の補給を行いましょう!
前にも書きましたが、髪に有効なセラミドを髪につけることで、今よりももっと潤いのある髪質になれると思います。

トリートメントは、地肌から塗ることができる物がおススメです!
多くのトリートメントは、地肌からつけることができないのが多く存在します。

セラミドケアは、頭皮と髪に有効なもの。髪の毛だけにつけるのはもったいないのです!

その際、オイルなどは使用した場合は、逆効果となってしまう恐れがあります。
セラミドも力を信じて、ヘアケアを行いましょう!

※ アデュールパセシリーズの「ラスィーヌトリートメント」は、セラミド1,2,3,6ーⅡとともに、フィトスフィンゴシン(皮膚バリアの主成分、抗フケ、アンチエイジング作用)などの美容成分たっぷりのトリートメントがおススメです!

ダメージが酷い方にも、「オイル」で誤魔化すのではなく、しっかりと水分補給が効果的なのです。

セラミドの効果を知って、髪にも頭皮にも髪質改善ケアを!

セラミドの効果を知って、髪にも頭皮にも髪質改善ケアを!

パーマやカラーで使われる薬剤については、前に述べてきました。その他、紫外線や加齢によるダメージや乾燥など。
これらを日々の生活の中で排除する事は、容易ではありません。
つまり、普通に生活していても、髪や頭皮はダメージを受ける可能性があるという事になります。
そんな日々の生活の中で、セラミドもおのずと減少していきます。

セラミドは、日々の生活の中で、髪や頭皮にはとても大切な物であるという事は、皆さんも納得していただけるのではないでしょうか?

しかし、ただ、セラミドを髪と頭皮に「塗ればいい」「つければいい」というわけではありません。

髪と頭皮に「健やかさ」をもたらす【セラミド】は、土台をつくってから

セラミドの効果を知って、髪にも頭皮にも髪質改善ケアを!

ただ単にセラミドを使えばよいという事ではありません。

前にも述べていますが、まず、頭皮環境と髪質にあったシャンプーを使い、頭皮や髪の毛に「セラミドが」入りやすくすることが大切です。

せっかく、セラミドを取り入れたのに、全く効果が感じられない!という事を防ぐ意味でも、良い髪質を手に入れるためにも、この部分は避けて通る訳にはいかないようです。

シャンプーは、ある意味、トリートメントよりも大切なのかも知れません。

ヘアケアの基本は、ご自身による「ホームケア」です。
サロンに毎日のように通う訳には行きません。
ご自身で行う「ホームケア」がやはり「ヘアケア」の基礎となってしまいます。

だからこそ! 良いシャンプーと良いトリートメントをおススメしたいのです!

「セラミド」はもともと髪や地肌にも存在していますが、いろんなことが原因となって生成量が減少して行きます。

パサついたり、乾燥毛の方、ダメージ毛の方は、外から「セラミド」を補わなくてはなりません。
セラミドを効果的に髪と頭皮に取り入れ、美しい髪と頭皮を手に入れましょう!

セラミド配合のヘアケア商品を使い、皆様の髪や頭皮が健やかに美しさを手に入られますよう、この記事が少しでもお役に立つことができれば幸いです。